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木曽の偉大な釣師(2)

木曽の偉大な釣師(1)
のつづき。

師匠と私は、午前中の釣りを終えて宿に戻る。
「どうだい、釣れたかい」
「一匹だけですよ」
「えー、それはさびしい。よし、次の川を教えてあげよう」
と自作の木曽川マップから私たちにあった川を勧めてくれた。

しかし、師匠の体力は限界に達していて、頭がガンガンしていた。
倒れるようにソファーに寝転び熟睡。
私は、翌日のアマゴパーティーのために、是が非でも人数分は釣らなければと
焦っていた。

師匠が寝ている間に、今朝偉大な釣師が興奮して教えてくれた、ポイントに下見に
行くことにした。

ポイントに到着すると、なんと主人がいるではないか。
「ほらほら、沢山いるだろう。今から釣りな」
せっかく、大阪から来たのに「ボウズ」では申し訳ないと、わざわざ
調べに来てくれたのだ。
わたしは、急いで師匠を呼びに宿に引き返した。

私たちは、川を遡上しながら釣る「釣りあがり」がアマゴつりの定説だと思っていた。
このポイントは、粘ってアマゴを誘う。
釣堀みたいだが、後で聞くと、まずこの場所で技術に磨きをかけるそうだ。
DSCN3040b.JPG

なんとか、アマゴパーティーの人数分を釣り上げ納竿した。
DSCN3049b.JPG


宿に戻り、常連さんとの宴会が始まり、アマゴ釣り談義が始まる。
40センチオーバーのアマゴを釣り上げるのは、3年くらいかかる。
仕掛けは、すぐに教えてくれないので、話の中から自分で工夫する。
まずは、携帯電話用あまごストラップをつける。(ほんまかいな)
そして、なにより「アマゴ」を愛して、あまごの生態を研究するそうだ。

木曽の川を制覇した、偉大な釣師。
彼から、沢山のことを学んだ。

お客の技量を見極め、その人にあった川を提供する。
私たちを釣らして喜ばせ、釣りの醍醐味に引き込んでくれる。
一から十の全てを教えずに、お客自ら学習させる。
その方法として、宿の宴会をセッティングする。
まるで、「グループワーク」だ。

すっかり、偉大な釣師のファンになってしまった。

そこには、つりを「哲学」している共同体がある。

来年の再開が楽しみだ。
もちろん、アマゴと偉大な釣師たちとの。

DSCN3030b.JPG
50センチはあるアマゴの剥製。
いつ、お会いできるのか。

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2006年11月03日 21:19に投稿されたエントリーのページです。

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