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誕生日

8月22日に診療所のリニューアルオープンでした。
多くの方々の協力により、実現できました。
改装の動機はいろいろあったのですが、
一週間を過ぎて振り返ると、動機の底には「自然」の流れとの
離合があったかもしれません。

平成5年に生まれ育った地で開業しました。
これも、自分の意思というより、父の勧めが大きかったのです。
沖縄での診療活動から突然開業となりました。

そして、平成12年暮れに、開業後7年経って、改装をしました。
診療台が4台になり、臨床の予防歯科から、地域活動の視野を得た
時代でありました。
NPO法人関西ウェルビーイングの始まりでもありました。

それから8年、スタッフの数も増え、来院していただく方々も増え、
また、8月1日から青年歯科医のK先生も関東から当院に来てくれる
ことになっていました。

まだまだ地域に根付いているのかどうか、評価はむつかしいですが、
「臨床予防歯科」の超克を目指す「開業医ができる地域保健活動」
に向けて根をしっかりと張りたいと思うようになりました。

診療所の一番奥は、治療ゾーン。
いわは洞窟かもしれません。
来院される個々の人と、それぞれの固有の世界と時間がある、
決して画一的ではない、「臨床」の時空間です。

そして待合室からは、オープンな場。
歯科衛生士が中心となるケア。

そして、待合室。

地域とつながる広場。

子供たちから高齢の方まで、世代間を越えた
コミュニケーションの場になればと設計しました。

私は、いわゆるビジネスモデルや「成功哲学」なる
目標を決めた最短コースを走り続けねばならない
「合理主義」は、どうも苦手です。

時代はそういう流れかもしれませんが、
医療の場は、既存のモデルに当てはまらない、
地域それぞれにある「自然」の一部だという
視方も必要なのではと思うようになりました。

地域での歯科医院の存在(あるということ)
は、そこに集まる人々により決定されるのではないでしょうか。

もちろん歯科医療者の専門性があるからこそ、歯科医院と
呼べるのですが、歯科医療が歯科医療であるには
患者さんや来院される方々との継続した関係性があるということです。

前回の改装時には見られなかった、患者さんや来院される方々の
「キレイになったね」と喜んでくれる姿に、
私をはじめ、スタッフのみんなが、言葉に表現できない
嬉しい気持ちが湧き上がったのは、共に身をおくこの場を
肯定的に認めていただいた兆しを受け取ったかもしれません。

改装工事中に、覗きに来たハッピークラブのYちゃんが、
「歯医者さんの誕生日」といって手紙を書いてくれました。

この医療の現場で、8月26日に44歳になった私が、いつまで
身をおくことが出来るかわかりませんが、
固有な臨床の世界を大切にして、医療者と患者との関係性
や地域での歯科医院の存在を問い続け、臨床哲学したいと
(今は)思っています。

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2008年08月29日 21:55に投稿されたエントリーのページです。

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