無人島ではモリモリの生活が始まっていた。
まず、何をしなければならないのか?
出来ることは何か、また出来ないことは何か、考えよう。
出来ることはなんやろーとモリモリはつぶやいた。
それはなぁー、相手の立場に立って考えることやー
誰かと思うとさっきの猪である。
モリモリは驚いた表情で、なんでおまえがまたここにおるねんといった。
ここからモリモリ、猪の珍問答が始まる
猪 さっきからお前をつけまわしててん。
モリモリ お前、さてわぁーストーカー猪やなぁ。
猪 お前のことが心配やねん。
モリモリ お前に心配されたない、ほっといてくれ。
猪 お前はほっとかれへん、ほっといたら死んでしまうかもわかれへんだから俺は現れるんや
モリモリ なんで、死んでしまうねん、俺が・・・といった瞬間、 死んでしまおう な あ ん て と
曲が流れてきた、これ島倉千代子の人生いろいろやん、おまえやなぁこれ流したん。
すると今度は 人生えーえーえーてー 美空ひばりの歌ではないか
死んだ人でやりやがったなぁ・・・
猪 おまえの人生いろいろやったやろ
モリモリ 少し沈黙 確かに俺の人生いろいろやったけど後悔はしてへんよ
それより、俺の人生これからやねん、だから死なれへん、やりたいことまだまだいっぱい
あるし・・・
猪 ところでお前、来年何どしか知ってるか?
モリモリ なんで急に話し変わるねん、俺は申年やけどー
猪 お前の年聞いてへんわー
モリモリ そんなに怒らんでもええやん、怖い猪やなぁ、猪年やろ、知ってるよ。
年賀状もそろそろ書かんとあかんけど、無人島じゃ出されへんし、
そやー、お前泳ぎ得意やし、俺書くから海渡って配達してくれへん?
あれー、猪どこいったんやろ・・・・
また怒ってどっかいってまいよったなぁ。
相手の立場に立って考えるかー、そういえば海でもくじらにひっぱってもらおうとか、猪を突付きまくったりとか、自分さえよければという考えやったもんなぁ・・・
自分本位ではあかん、みんなが良くなる方向や、一人だけおいしい所はあかん。
猪は獣やけど、獣の立場にもならんとあかん。
俺も長いことひげは剃ってないし、頭も洗ってないし、ちょっとくさなってきてるし、
ゆうたら俺も獣やなぁ、ホームレスモリモリゆわれてもおかしないし。
猪が出てきてくれへんかったら、孤独でこの木に紐垂らして、首くくって死んでたかも知れんなぁ。
そういえば、死んだおじいちゃん、豆腐の角で頭ぶつけて死ね、とか目噛んで死ねとかゆうてたなぁ
子供ながらにおじいちゃん何ゆうてんねん思ったけど、やさしさやなぁ、
ちっちゃい頃、家出騒動起こしてよく困らしたもんなぁ、おばあちゃん泣いてたし・・・
俺も豆腐の角に頭ぶつけておじいちゃん死なれへんでぇーとかゆうたらおもしろかったやろなぁ・・・
モリモリは一人になれば、過去のことを思い出す人であった。
過去を知り、今を知る、未来はどう知るんやろ?
未来はわかれへんから今をがんばることやろ、猪現れへんやろなぁ(笑)・・・
モリモリは旅を続けるごとに少しずつの成長があった。