泣いている横やんの周りをビバヒル住民たちが取り囲むには少しも時間がかからなかった。
特に新しいもの好きのつっくん、何にでも関わりたいまつおは興味津々である。
とにかく聞きたいことが山ほどある住民たちは優しく横やんが落ち着くのを待ち続けてみた。
そして、横やんが泣き止むのを今か今かと待ち続けること1時間。
もうそろそろえ〜んちゃうの?と皆が思い始めた頃
突然、取り囲んでいる後ろの方で 「もう、帰りましょうよ」 と言う声がこだました。
皆が一斉にその方向へ顔を向けた。
そこには、初めて見る顔がいるのに皆は気付いた。
「あなたは誰ですか?そして、いつからそこにいるのですか?」となみなさん。
わたしは「桐子といいます」
彼女の声も小さい声だった。
えっ???何て言った?」と町長が聞き返すと。
「き り こ で す」と怒り口調で叫んだ。
「えっ?えっ?いっ いつからそこにおったん?」何がなんだかわからないチャリンコマンさん。
「はじめから乗ってましたよ(怒)」と桐子。
一見存在感のあるようにみられる桐子であったが、誰も気付かれることのなかったことに怒りをぶちまけ
る桐子であった。
「いつまで経ってもモリモリの捜索は進まないし、ボートはどこに向かってるんですか?
トーマスさんちゃんと運転してくださいよ〜」と桐子。
その言葉に「どこに向かっているかはこの船に聞いて欲しいね」と切れ気味に答えるトーマス。
さらに、「町長とチャリンコマンさんはさっきからずーーーーと釣りをしているのに全然釣れないじゃないで
すか。一匹も釣れないってどういうことなんですか?」
「いや〜いつもは川の静かな所で釣ってるし、ここんとこ調子がよくて10匹以上釣ることもあるんやで
今回は海やし潮の流れが悪いんちゃうかなー。それに皆いてるし魚もびっくりして食欲なくなってもたん
ちゃうかな?」と良くわからない言い訳をする町長であった。
「じゃあ、とりあえずビバリーヒルズに帰って計画を練ろう!トーマスくんよろしく」と話題を変える町長。
「解りました、今来た道を引き返せばいいんですね!」
トーマスが舵をとり、引き返そうとしたときエンジンからプスプスプスと音が鳴った。
「あれ??どうしたん?」とヨッシー「どうしたんですかねぇ〜?」と今ちゃん。
あっ、やべっと一瞬青ざめた顔をしたが皆に悟られないように「もしかして、船のガソリンがなくなったん
じゃないんですか??」とつっくんが言った。
「エーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」となみなさん。
「ガソリンがないってどういうことですか?一週間前にチェックした時は満タンでしたよ」とハマっ子。
「実は、私とつっくんとヨッシーで5日前にクルージングしました。」とまつお。
「あまりにも楽しくて調子に乗って一日中クルージングしてたら、ガソリンが少なくなっていました。
けど、最近の原油価格の高騰でガソリンが買えなくて、そのまま放置してました。」
「すいません!!」とまつお、つっくん、ヨッシー。
「なんで、勝手にクルージングするねん!オレも呼べよ。」と町長。
「そっ、そこですか。。。。怒るところは」とまつお。
「そこが重要やね
まあ、ガソリンがないわけやから今からこの船は漂流することになってしまったから、皆で釣りをして
食料を調達することにしよう!」と町長。
いったいこの船はどこへいくのであろうか?一抹の不安を感じるチャリンコマンであった。。。。
← to be continued