文元歯科医院

★Kさんとの交流を通じて★

「1枚の写真みたいですね」----------そんな素敵な言葉を頂いたのは、少し遅い春の陽気漂う5月6日のことでした。

文元歯科医院では、1番から4番までの4台チェアーがあります。私達歯科衛生士は、主に3番と4番を使用して歯石取りやPMTC(機械的歯面研磨)などの予防業務をおこなっています。それは、4番チェアーでの会話でした。

その方は40代前半の会社員の方で、今の流行でいうと“ちょい悪親父"な少し雰囲気のある、笑顔が優しい小学生の息子さんをもつお父さんです(以下、Kさん)。文元歯科には3年前にも来院されていて、「今回は詰め物が取れてしまった」という困り事で、再来院されました。詰め物が取れた所以外にも何箇所か虫歯があったので虫歯の治療が終了した後、歯のお掃除となりました。

最初、お話する前は少し気難しい方かな??と思いましたが、お話をするとすごく気さくに話していただけました。お話を聴くと、以前にも歯石取りはされたもののお仕事の都合などで中断、定期健診までは辿り着かなかった、とのことです。今回は
定期健診を始めていける様に最後まで頑張りたい、という目標をお持ちだったので、目標を達成できるように、Kさんと予防計画を立てました。

Kさんは、

  • 土曜日しか休みがなく、たまにその休みでさえ出勤になることがある
  • 土曜日なら時間は何分でも大丈夫だ
  • 一度歯石を取っているのであまり深い所まで歯石が付いていなかった

とのことでしたので、その3つを考慮したうえで

  • 第一回目に、30分で歯ブラシチェックと表面の歯石を超音波の機械で取る。
  • 第二回目に、1時間で全体的に深い部分の歯石取りを行う。
  • 第三回目に、1時間でPMTCを行った後、定期健診の年間目標を決める。

・・・このようなプログラムで、予防を進めていくことになりました。そして、無理なく順調に第三回目のPMTCまで進むことができました。

PMTCは4番チェアーでおこなったのですが、そのチェアーに座られて10分程してから「1枚の写真みたいですね。」、と目を輝かせながら、私に4番チェアーから見る窓の風景の美しさを教えてくれました。いつも、4番に座って見ていた窓の風景。それが、その方に教えていただくと、窓の淵が写真の額縁で、遊具の色鮮やかさとそれを際だたせる土の色、そして木々の葉っぱからの木漏れ日であったり、青々とした緑の葉っぱ、どんとたたずむ大きな石。それらが本当に芸術的に見えて、1枚の素敵な風景画となりました。

私は文元歯科に来て3年間、同じ風景を見てきましたが、一度もそのような視点で見たことはありませんでした。Kさんに何なぜ気づいたのか尋ねてみました。Kさんは昔プロのカメラマンをされていて、いつもカメラを持ち歩くほど写真が大好きなんだそうです。

ただ、昔は"仕事"という毎日の作業に嫌々されていたそうですが、いつの間にか仕事が趣味に変わっていったそうです。何気ない日常の生活の中でも、心の目にとまる風景を見つけ出すポイントは「心の訓練」だそうです。

Kさんは、6ヶ月後に定期健診で来院されます。今回、最後まで終了できた事が嬉しい、と言われていました。定期健診は、年間2回(6ヶ月に1回)のペースで続けていきたい、ということです。

その方を通じて、私も患者さんたちとの日々の会話で、患者さんが出している私たちへのメッセージであったり、言葉にならない訴えに気付けるように日々、心の訓練を心がけていきたいと思いました。

みなさんも、一度文元歯科医院の4番から見る1枚の写真を見に来てみませんか??

スタッフ一同、お待ちしています☆

担当歯科衛生士: 佐藤 愛