ヘルスプロモーション

ヘルスプロモーション

ヘルスプローモションはQOL(=Quality of Life)に必要不可欠な活動です。

ヘルスプロモーションは、1986年にカナダのオタワで開催されたWHO(世界保健機構)の国際会議で発表された新たな健康戦略です。この時に「全ての人の健康を2000年の間に達成する行動のための憲章(=オタワ憲章)」が提言されました。ヘルスプロモーションはオタワ憲章の根幹をなしており、以下のように定義されています。

ヘルスプローモションとは、人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである

従来の健康づくりといえば、専門職(医師、保健師、栄養士、等)が「指導」をおこない、「健康」へと導くものとされていました。しかし、人任せではなく、自分たちの力で健康や豊かな人生を手にいれられるよう、専門職が知識・技術の提供や環境づくりなどをとおして支援していこうという形になってきました。

ヘルスプロモーションの考え方

ヘルスプロモーションは、直訳すると「ヘルス(=健康)をプロモート(=推進・演出)する」になります。一人ひとりの自らの行動ですから、言葉で表現するとわかりにくいかもしれません。そこでヘルスプロモーションの考え方を例えると下図のようになります。

人の一生を坂道ととらえると、人々は幸せな人生を実現するために、一歩一歩、坂道を登っていきます。この人生の坂道を「健康の玉」を押し上げながら登っていきますが、健康に対してリスクの高い時期もあれば低い時期もあります。

だから登る力をつける(ライフスタイルの確立:その人それぞれの暮らしのあり方)ための教育が必要となります。また周りの人々や専門家のサポートも必要です。/p>

さらに坂道を登るのは本人ですが、その家庭で坂道の角度を低くするなど、登りやすい環境を整備していくことも重要です。

私たちはみなさんが坂道を登っていくのをサポートしていきます。「情報(=information)だけがあっても、教育(=education)をどんなに充実させても、対話・関係性(=communication)を築けなければ、健やかに過せない」という考えのもと、みなさんの希望に添える医療をとても大切にしています。

みなさんができるヘルスプロモーションは何ですか?

自分が直接的にできなくても人を動かすことでもいいんです。一人ひとりができるところから始めませんか?