30-34歳の約75%の人が、歯肉に何らかの症状をもっています(厚生労働省 平成23年歯科疾患実態調査)。それ以降5歳刻みの年齢別ごとに歯周病の罹患率は上がっています。60歳を超えると約90%です。
30歳になって歯周病がにわかに発症するわけではありません。10代から少しずつ進行しています。20-24歳の約12%の人が、4mm以上の歯周ポケットが報告されています。20数年の歳月をかけて歯周病は進行して、「歯ぐきから血がでる」と自覚する30-40代の頃には歯肉炎・歯周病になっています。
歯周病は自覚症状がないまま進行します。虫歯のようにはっきりした痛みがありません。
自分の歯がなくなる
食べ物を噛んでいる歯がなくなる。そのお口の中を想像してみてください。いま不便なく噛んでいれば想像は難しいかもしれません。歯を失えば咬み合わせが変わり口腔内の環境も変わります。食べられていた物を口にできなくなることもあります。
歯周病の進行をおおまかに分けると4つです。
- 歯肉炎
- 軽度歯肉炎
- 中等度歯周炎
- 重度歯周炎
歯周病の治療・予防は時間を要します
進行と症状によって治療や予防の方法は異なります。数回の通院で終わりません。ブラッシングの改善や生活の変化に時間を要します。それらが習慣になるまで、私たちは治療(PTC)と定期健診にて支援します。
歯周病を予防する、歯をできるだけ失わずに保つために症状に応じて定期健診の来院を案内しています。