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あなたの歯を守るために歯周病編

'歯周病は歯を失う原因の第1位' ─ どこかで聞いたことのありませんか? なぜ歯周病によって歯を失ってしまうのでしょう? 文元歯科では歯周病を予防できるV7歯ブラシを実践しています。

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1.歯周病って?

みなさまは、歯周病についてどのようなイメージをお持ちでしょうか? 「歯磨きのときに歯肉から出血する」、「歯がグラグラする」、「歯肉が腫れる」、「口臭がする」等の返答が多くの方から返ってきます。

歯周病は、まさに「歯の周りの病」であり、歯を支えている歯周組織(歯肉、骨)が歯周病菌によって損傷を受ける病気です。進行すると歯を支えている骨が溶かされ、抜歯に至ります。

歯周病の始まりは、痛みを感じず進行しますので、症状(歯肉からの出血、腫れ)を感じた時には、すでに進行が始まっています(図1)。

歯周病の進行のイラスト
図1 歯周病の進行

では、どのように歯周病を治すのでしょうか?

2. どうして発症するの(歯周病の原因)?

歯周病を治すには、歯周病の原因を知る必要があります。

歯肉溝(歯と歯肉の境の溝)の部分(図2)の歯垢の病原性が高まるのが原因です。

歯ぐきの構造のイラスト
図2 歯肉溝(歯と歯肉の境の溝)

その部分の歯垢がブラッシングによって上手く取り除かれないと、それまで毒性のなかった歯垢(細菌の集り)に、歯周病菌(pg菌)が増えつづけ毒性をもつようになります。しかし、歯周組織も抵抗します。その細菌との戦いの最前線が歯肉の上皮バリアです。

しかし、歯肉の抵抗性と歯垢の病原性との均衡が崩れた時、つまり、歯垢の病原性が歯肉の抵抗力を上まわった時に、歯周病は発症します(図3)。

歯周病が発生したイラスト
図3 歯周組織と細菌の共生関係が壊れたときに歯周病が発生する

そして、歯周病菌、特にpg菌は、歯肉の上皮バリアを破壊します。そこからの血液を養分としてpg菌は爆発的に増えて、さらに歯周病を進行させます(図4)。

歯周病が発生したイラスト
天野敦雄. (2015) '歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト',p.35.図2−17

図4 歯肉からの出血を養分にしてpg菌は爆発的に増殖

歯周病菌は、歯肉上皮の潰瘍面からの出血を栄養としているので、歯周病を治すには、この上皮の潰瘍を治すことがとても重要になるのです(図5)。

潰瘍とは、上皮が脱落した場所のこと。転んで擦りむいた傷と同じ。擦りむいた傷から血が出るのと同じことが歯周ポケットでも起きている。
歯周病が発生したイラスト
天野敦雄. (2015) '歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジー ダイジェスト', p.34.図2−16

図5 潰瘍とは上皮が脱落した場所 転んで擦りむいた傷と同じ

3. どのように治すのか?

歯肉溝細菌(歯垢)の病原性を低くし、歯肉の抵抗力を高めることが治療の目的になります。この目的にかなったブラッシング方法が「つまようじ法」です。つまようじ法は、岡山大学予防歯科で開発された方法で、歯と歯の間に毛先を入れて出すことによって、歯垢を取り除くことができます。そしてブラッシングのマッサージ刺激が歯肉の上皮の治癒を早めることにより、pg菌の栄養となる出血を止めます。

当院では歯周病治療の大前提として、この方法を採用しています。

4. セルフケア(患者の役割)とプロケア(医療者の役割)

歯周病の予防や治療の基本はつまようじ法です。しかしこれだけでは進行した歯周病は治りません。歯周組織の抵抗性を低下させるのは、喫煙、糖尿病、ストレス等、生活習慣に起因します。ブラッシングだけでなく、健康的な生活習慣が重要です。

私たち医療者の役割は、歯垢の病原性が高まらないように、歯石を除去し、歯肉溝内をクリーニングします。歯周病菌は常に再発を狙っていますので、歯周病が改善しても、定期健診は必須です。定期健診で私たちは、患者さんのセルフケアのチェックと専門的な歯のクリーニングをして歯垢の病原性を低下させます。

5. まとめ

むし歯と歯周病を予防することで「あなたの歯を守る」ことができます。そのために普段の生活習慣がとても大切です。習慣のひとつとして定期的に歯科医院で健康チェックと予防処置を受けるようにしてください。